糖尿病への宣戦

最近肌が荒れてきてしまったので、基礎化粧品をちょっといいやつに変えた。

肌荒れの原因は、おそらく職場近くのEconomic rice屋さんのごはん。

おいしいし、安いし(5ドルくらい)、すぐ作ってくれる。

時間がないときにパパっと食べるのに重宝していた。

・・・けど、かなりオイリーで高カロリー。例えるならワセ弁。食べたことないけど。

そんなわけで、最近は健康志向に、

シンガポールでも流行っているらしいサラダランチにシフトしている。

 

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↑例のEconomic rice

Economic riceだの、Dumpling noodleだの、シンガポールのごはんは美味しいけど

高カロリーだし、オイリーだし、糖質が多い。

東南アジアの国々の例にもれず、スイーツもかなり甘い。

なおかつ、デスクワークが多く運動が少ない生活もシンガポールでは主流になってきている。

というわけで、シンガポールでは糖尿病患者がかなり多い

全成人人口に対しての糖尿病患者割合でみると、

日本は7.6%なのに対し、シンガポール12.8%

2015年にはアメリカに次いで世界第2位の糖尿病患者割合になった。

 

これはさすがに・・ということで、

最近はシンガポール政府も糖尿病対策に力を入れている。

今年の建国記念首相スピーチでは糖尿病対策をイシューの1つに取り上げられた。

1つの病気がこうしてピックアップされることは珍しいらしく、シンガポールのガチさを感じる。

 

確かに資源の少ないシンガポールにとって、国民は重要な資産。

生産力の低下にブレーキをかけて予防できるのならば予防したいという気持ちは

多分どの国よりも強いだろうなあと(少々穿った見方かもしれないけど)個人的に思う。

 

さて、具体的な対策としては。

管轄官庁であるシンガポール保健省(MOH)が「War on Diabetes (糖尿病への宣戦)」を2016年に発表。

MOH・健康促進局(HPB)が企業・医療機関と連携して具体的な施策を打っている。

 

●食事

・飲料業者と協力して、清涼飲料水に含まれる砂糖の量を減らす。

・健康的なメニューへの改良を進める外食企業への資金援助。

(なんとホーカー・フードコートも対象に含まれるらしい。)

・健康的な食品にはthe Healthier Choice Symbolを貼るように指導。

(まさかのミネラルウォーターにも貼ってあった・・。Sugar Freeって。)

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●運動

・HPBが管理するヘルスケアポータルサイトで、ウォーキングキャンペーン開催。

スマートフォンウェアラブルで歩数を計測し、歩数が多かった人にAward。)

・他にも、オフィスビルのロビーでアフター6にエクササイズを開催してるみたい。

日本のラジオ体操システムみたいに、ハンコを貯めていくと賞品をゲットできる。

 

●検査

・病院での検査推奨対象年齢以下の18-39歳に向けて、オンラインでのセルフチェックを推奨。

→セルフチェックの結果で病院での診断が必要と出たら、5ドルで受診できる。

 

などなど。

 

ローカルの友人(20代男女)を見ていると、

ジムに通ったり・野菜を取ったりと、健康志向が高くなってきているように思う。

サラダ専門レストランなどヘルシーな選択肢も増えてきている。

でもときどきやっぱり、しょっぱくてジャンキーで病みつきになる、

これぞ「シンガポール」というホーカーご飯が恋しくなる。

 

 

※References

https://www.moh.gov.sg/content/moh_web/home/pressRoom/pressRoomItemRelease/2017/diabetes--the-war-continues.html

https://www.idf.org/our-network/regions-members/western-pacific/members/105-japan.html

https://www.idf.org/our-network/regions-members/western-pacific/members/113-singapore.html

など