シンガポールでHSKを受験した話

中国語を勉強しようと思った理由

シンガポールで生活するまでは、シンガポールではみんな英語を使っているものだと思っていた。しかし、実際は英語も使うけど、英語だけでなくそれぞれの民族の言葉も話すことも多い。

特に中国語。

チャイナタウンという区画はあるが、チャイナタウンの外に出ても中国語の看板・中国語を話す人は良く目にする。私自身も顔が薄い方で中国人に間違えられることもあり、よくホーカーセンターの人からは中国語で話しかけられる。

シンガポールの英語、シングリッシュの中にも中国語起源の言葉も多い。(ていうか、英語を話しているのにいつの間にか中国語になっているのでは??と思うこともある)

 

そういうわけで、シンガポールで暮らすにあたって中国語は多少分かっていた方が暮らしやすいのでは?と思うようになった。ただ闇雲に勉強するのではモチベーションも下がるので、一旦HSK2級(初級レベル)合格を目標に勉強することに決めた。

 

HSK勉強方法

中国語検定HSK公認テキスト2級 改訂版 [音声DL付]

中国語検定HSK公認テキスト2級 改訂版 [音声DL付]

 

 まずはテキストを購入。CDプレーヤーを持っていなかったし音声DL付きのテキストがあったのでそれをAmazonで。紀伊国屋なんかの日系書店でも手に入るけど日本での価格と2-3倍高かったと思う。(Amazonも送料込みだと同じくらいになるか・・)

章ごとに、例文集+問題の構成になっている。私は、例文を聞く→書く→話すを繰り返して問題を解いた。2周くらいした。他には何もテキストは使っていなかった。

 

普段から漢字に慣れている日本人だとおそらく2級はそんなに難しくない。単語とリスニングさえできれば普通に合格できると思う。

 

HSK申し込み方法

日本でももちろんHSKを受験できる。

www.hskj.jp

ネットで簡単に申し込み出来て、受験料もクレジットカードで決済できる。

 

シンガポールもそこそこに効率化された社会なので、日本と同じようにネットで申し込みできると思っていた。

が、なんとシンガポールは手書き受験票を受験センターに持ち込むという古典的な方法を取っていた・・・・。

 

hsk-crestar.com.sg

上記リンクのRegistration formを印刷→記入して、セラングーンの受験センターまで持参・・・。シンガポールでは中国語なんて話せて当たり前のような感じだから、そもそも受験する人も少ないからなのかもしれない・・・。

 

そういえば受験料も日本で受験する場合と比べるとかなり高い。2級だとシンガポールでは100SGD、日本だと4800円ほど。ほぼ倍違う・・・。

 

こうして若干の不満を抱きつつ、セラングーンの受験センターまで遥々向かい、2級の試験を申し込んだ。

 

受験をしてみて

先に言った通り、2級は日本人なら多分かなり楽勝で、私もかなり高得点で受かった。

合格していたことも嬉しかったが、実生活でもかなり活きていることも嬉しい。

 

簡単な中国語ならコミュニケーションできるようになった

例えばホーカーセンター。特に活きているのはお金を払うとき。店員さんの中には、「XXドルになります」も中国語で言ってくる人もいる(それに、それ以外の場面は指さしでなんとかコミュニケーションできる)。

How much?と聞き直しても答えてくれるが、数字さえわかれば中国語で言っていることが分かってスムーズにコミュニケーションできる。

 

中国語が仲良くなる1つのきっかけになった

こちらに来て日本語を勉強している外国人の方に会うことがたまにある。

「日本なんてこれからどんどん落ちぶれる国かもしれないのに・・・」とか「日本語なんて世界中で見れば話す人はすごく少ないマイナーな言語なのに・・・」とか少し思ってしまうが、「すごいなあ」とか「嬉しいなあ」とか「ありがたいなあ」ともやっぱり感じる。

おそらく逆も然りで、こちらで会った中国人の友達に「最近中国語を始めたんだ」というと、嬉しがられたというかすごくポジティブな反応をもらえた。We chatで簡単な中国語で話せるようになった。

言語が分かればいろんな人とコミュニケーションできるようになる、を机上の空論を飛び出して実践できる。中華系の人が多いシンガポールの特権だと思う。

 

シンガポールで生活する上で中国語は必須ではないが(英語さえわかればOKなので)、知っていれば楽しく生活できると思った。